2012年8月17日金曜日

サッカーボールに乗る

 高校2年の5月、高校でサッカー同好会を立ち上げた。
補習をさぼって集まった普通科の劣等生たち。その後、上智、明治、関大などへ進学する、結構勉強もできたのか。南米へ渡る○○君、オーストラリアでアボリジニと共同生活している○○君。10月のある日、僕はホンダCL72.250、小豆色のスクランブラー、鉄管マフラーを響かせ、土手を気持ちよく降りた。するとなんということかグランドではサッカー試合が始まっていた。今日は試合だった。単車を飛び下りて参加した。相手はラグビーの連中で、たくさんいた。飛び入りでも構わないのだ。ボウルを追って走っていると、やがてやってきた。すると急に青い空が見えた。空が茶色に変わる。変だなと思った瞬間、頭を打った。ボウルに乗って転倒したのだ。足が外側に曲がって歩けない。単車に乗って整骨院へ行く。左足でギアチェンジができない。ものすごい爆音、鉄管マフラーの「びちびちびち」という音。包帯を巻いてもらって、帰ってくるとすでに試合は終わっている。

0 件のコメント:

コメントを投稿